砂川市図書館主催の「大人のおはなし会」に出演いたしました。
テーマは「怪談」。
私は小泉八雲作「葬られた秘密」(ほうむられたひみつ)を朗読いたしました。
その昔、商家に嫁ぎ若くして亡くなったお園(おその)という心優しい女性の幽霊が主人公の物語です。
私は大変な臆病者で、本当にあった怖い話系のテレビなど見ようものなら、夜中にトイレにいくのもビビります。
ところが、この物語だけは、夜1人で部屋で練習していても一向に怖くない。
それどころか読めば読むほど、お園さんに親しみが湧き可愛くなってくる。
不思議なこともあるものです。
当日の会場は図書館の視聴覚スタジオ。
会場は照明を落とし、読み手の後ろには暗幕、部屋の四隅には盛り塩という素晴らしい環境。
本番は読み始める際に、目をつぶり「お園さん、いきますよ」と頭のなかで声がけをしました。
お園さんがにっこり笑って頷いてくれた姿が見えた….ような気が。
ご来場の皆様、共演者の皆様、そして図書館スタッフの皆様、ありがとうございました。
怪談にふさわしく薄暗い舞台での朗読